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【レビュー】ついにAIスマートスピーカー「LINE WAVE 先行体験版」が我が家にやってきた!初期設定〜取り急ぎの所感と今後への期待

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ついにこれをレビューする日がやってきました…!

個人的に2017年最注目のガジェット、AIスマートスピーカーのカテゴリーにおいて、日本で最初に入手できるLINE WAVE 先行体験版が到着しましたので、開封〜初期設定とファーストインプレッションを掲載していきたいと思います。

注記:勢い余って、この記事は8000文字を超えています。よって、結論的な内容を最初に記載しておきます。

  • 現状未完成な部分は多いが、今後にかなり期待が持てる
  • フリーハンドで操作できる
  • 言語の認識率は初出のサービスの割に良い
  • LINE MUSICの再生機能は結構使える
  • 回答のレスポンス速度はあまり良くない
  • 調べ物用途にはほとんど使えない

 

 

LINE WAVEとは何か。

f:id:Kou1600:20170813122031j:plain画像:LINE

LINE WAVEとは、LINE社の提供するクラウドAIプラットホームである「LINE Clova」を頭脳とし、様々な操作を話しかけるだけで実現できる、「スマートスピーカー」の一種です。
 
元々、2017年3月にMWC2017で発表されていましたが、6月の「LINE CONFERENCE 2017」、7月の発売開始のアナウンスを経て、ついに先行体験版が到着したこととなります。
(出荷が当初アナウンスから3週間ほど遅れ、かなりウズウズしてました...)
 
その他の製品としては、Amazonの「Amazon Echo」やGoogleの「Google Home」が有名で大ヒットしていますが、いずれも海外発売のみです。
 
今回、LINEが先行体験版として上記競合をおさえ、早々日本市場に投入してきたのは、Clovaの頭脳をより強化するということもあると思いますが、上記海外勢が参入してくる前に、いち早く投入することにあると思います。一家に一台的な性質のある製品ですからね。
 
その他スマートスピーカーの詳細は、以下の記事にまとめていますので、良かったら見てみて下さい。

LINE WAVE 開封の儀

さて、早速開封の儀をしていきましょう!
 
この開封が日本で始めて投入されるスマートスピーカー、「ポストスマートフォン」と称される「AIによる新時代の幕開け」と思うと感慨深いものがあります。。。(ガジェット中毒者の末期症状)
 

▲開封前。シンプルでクールなデザインです。箱は意外と大きい。

 

▲中箱を取り出してみました。

 

▲中箱を開くと、LINE WAVEが顔を覗かせています!

 

▲スマートスピーカー本体を取り出しました。ゴツくなく、シンプルなデザインが部屋に馴染みそうでGood。

 

▲同梱物をすべて出してみました。本体と、電源ケーブルとアダプタ、説明書のみとかなりシンプルな中身です。

 

▲ちなみに先行体験版購入者向けのレターも同封されていました。

 

▲スピーカー上部はこんな感じになっています。タップ長押しで音楽プレーヤーの操作することも可能です。

 

▲底部には製造番号等の記載があります。

 

▲早速、電源に接続してみました。底部分から明かりが!

 

さてここまでが開封の儀です。同梱物も必要最低限であり、ゴチャゴチャしていないのがGood。

初期設定

電源に接続し、30秒ほど経つと女性の声でガイダンスが流れます。
ここからはスマホアプリで設定していきます。以下に初期設定を記載していきますので、見ていきましょう。

LINE WAVE 本体設定

実際の画面を見ながら、WAVE本体の初期設定について解説していきます。
 

▲まずはLINE Clovaのアプリをインストールしましょう。開いてLINEログインを完了させると、右のようなチュートリアル画面が出てきます。次に右上の赤枠で記したスピーカーのようなアイコンをタップします。

 

▲すると、「WAVEを追加」するための画面が出てきますので、「新しいWAVEを追加」をタップ。WAVEを自動検出する画面に遷移します。

 

▲しばらくするとWAVEが検出され、Wi-Fiの設定画面が出てきます。

 

私はここでネットワークエラーが何度も検出されましたが、アプリ再起動やWAVE本体の電源を再接続させることで、接続に成功しました。

▲補足として、ネットワーク名が表示されている部分をタップすると、その他のネットワークを設定します。ここでWAVEで利用するWi-Fiを選び、パスワードを入力して接続します。

 

▲これで、WAVEが無事追加されました。

 

▲次に進むと、位置情報のアクセス権限が出ます。天気を調べるときに必要になってくるので、「許可」をタップ。すると、WAVEのチュートリアル画面に遷移します。

 

▲チュートリアルが終わると、LINE WAVEのトップページ画面が出て、様々な設定が可能です。

 

これで機器の設定は完了です。簡単ですね!
このあと少し経つと、本体のアップデート開始のアナウンスが音声ガイダンスで流れます。電源に接続してアップデートしましょう。
 
なお、アップデートしてからでないと音声操作が利用できませんでした。
つまり上記のチュートリアルで正しく反応しない可能性がありますが、それは気にせずアップデートしてから利用するようにしましょう。
(だいたい5分くらいでアップデート完了のアナウンスが流れました。)
 

特典:LINE MUSIC 6ヶ月チケットの設定

さて先行体験版の特典として、LINE MUSIC 6ヶ月無料のクーポンもセットで入手できます。利用期限が2017年12月31日までに手続きが必要となるので、忘れないうちにここで合わせて設定しておきましょう。
 

▲LINE FRIENDS STOREから事前に届いているクーポンのメッセージ部分をタップし、クーポンコードを入力する画面に遷移します。

 

▲クーポンを入力し、完了を押すと6ヶ月のクーポン利用がスタートします。
 
ちなみにスマホでLINE MUSICを利用している場合、機器台数制限からWAVE上でLINE MUSICを利用できなくなるため、スマホのLINE MUSICはログアウトしておきましょう。
 
以上ですべての初期設定は完了です。ここまで見ていただいておわかりの通り、かなり簡単に設定することが可能です。
スマホの初期設定ができる人なら、それよりも簡単なので、難なく完了することができるかと思います。

所感:良いと思った点

さてここからは、取り急ぎ利用してみたファーストインプレッションを記載していきたいと思います。
まずは、良いと思った点です。

再掲:LINE WAVE含むスマートスピーカー全般に言えるメリット

これは以前の記事でも述べたことなのですが、LINE WAVEも実際に利用してみてイメージ通りだったので、以下2点引用して再掲しておきます。
フリーハンドで操作可能
スマートフォンを探して、手に持って・・・といった所作は必要ありません。 ただ端末のある場所で、喋ればよいだけなのです。 料理中や運転中の時など、手が離せないタイミングでは非常に重宝しそうですね。
また、スマートフォンのような小さい画面上で指を使って文字打ちなどの操作をする必要もなく、どんな体勢でも操作可能なため、カラダが疲れないというのもポイントです。
これがより進化&普及し、操作できる対象が増えれば、もはやスマホを手に取るという所作自体がめんどくさくなる、という状況を作り上げるほどの可能性を秘めています。
すべての情報が音声で回答される
スマホに搭載されている音声アシスタントの場合、一部の回答情報がディスプレイに表示されたりします。
これはスマホの画面を見ることができる状況ならば別に良いのですが、そうでない場合、回答がわからないことがあるんですよね。
音声アシスタント端末の場合、必ず音声で回答が返ってくるので、例えば目をつぶっていても情報を取得することができるわけです。
目が疲れている時や寝ようと目をつぶっている時にも、操作可能なのが良いですね。

及第点ではあるが、思っていた以上に言葉の認識率は高い。

今回、Clovaを始めて利用してみて、日々利用しているSiriやGoogleアシスタント、Amazon音声検索と対比しながら、言語の認識精度について述べていきます。
前提:Clovaについて
LINE WAVEの頭脳であるAIプラットホーム:「Clova」は、AppleのSiriやGoogleのGoogleアシスタントと違い、かなり歴史が浅いサービスです。
MWC2017での最初の発表からまだ数ヶ月程度しか経っておらず、英語圏の言語でないことを利用していることも考えると、現在の認識率はかなりのものと思えます。
Twitterなどで認識率が悪く使い物にならない、という意見も結構あり、確かにそう思う場面が多かったのですが、上記のような背景もあり、かつ先行体験版でもあるので、個人的には及第点とします。
肝心要。掛け声:「クローバ」の反応度合い
これはかなり反応が良いです。私の部屋は7.5畳なのですが、最も遠いところでも余裕で応答してくれます。集音力は素晴らしいといえます。
LINE WAVEを設置している場所と逆方向を向いて話しても余裕で認識してくれます。
ちなみに5メートル離れていても認識してくれるようです。
ただし、声をかける場所とLINE WAVEの直線上にモノを置いたりしていると、反応はやや鈍くなります。
WAVEを設置する周辺には、あまりモノを置かないようにしましょう。 

現状最も使えるのは、LINE MUSICの再生機能。音楽プレーヤーとしての価値について

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画像:LINE

 
先行体験版は、「天気を聞く、音楽を再生する、アラームをかける」などわずかな機能に限定されています。
その中でも最も価値があり実用性があると思える機能は、LINE MUSICの再生機能です。
 
これは音楽を聞くという行為が非常に楽になりますね。操作が声だけでほぼ完結できるのでとても楽なんです。
 
「○○を流して」といった感じで、歌手名や曲名である程度認識されます。
歌手名+曲名の組み合わせでも認識されますが、精度はちょっと低いです。
(例として、「西野カナ」の「トリセツ」を流して。は認識しました。)
 
ただ、結構トンチンカンなものも返ってきますがね。
(「SEKAI NO OWARI」を流して。で、「ROTTEN GRAFTTY」の「世界の終わり」が流れて唐突にデスボイスが大音量で流れたときはマジでビビりましたw)
 
また、再生中に楽曲名を確認することも可能です。
「クローバ、この曲名は何?」という感じで聞けば、曲名を回答してもらえます。
私は音楽ストリーミングサービスの利用では、ほとんどランダム再生をしているので、重宝しています。
スピーカー自体の音質は中々よい

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スピーカーは、20Wウーファーと2つのツイーターを搭載しており、中々高性能なスピーカーとして利用できます。
実利用として、音質は低音域がしっかりしているという印象です。
ただ、LINE MUSICに依存する部分もあるかと思いますが、曲ごとに若干音楽が大きくなったり小さくなったりするので、ここはLINE MUSICそのものの改善化、AIによる音量の自動調整とかできるようになるといいですね。
 
音楽のコントロールも声で可能。操作がめちゃくちゃ楽

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音楽プレーヤーとして基本的な機能でもある「再生・停止」、「ボリュームの上げ下げ」などはすべて話しかけるだけで実現することができます。
 
もちろん、スピーカー上部で操作することも可能ですが、声で操作したほうが圧倒的に楽です。
 
いちいちプレーヤーに触れなくても、部屋の中であれば、Clovaの呼びかけに答えてくれるのでこれは便利ですね。

所感:残念な点

次に、所感としてちょっと微妙だなぁと思った点を記載していきます。

レスポンスはあまり良くない。

ネットワークの環境にもよると思うのですが、話しかけて言葉を認識し回答が返ってくるまでのレスポンスはそこまで良いと思えません。
 
試してみたところ、だいたい3秒〜5秒で回答が返ってきます。
3秒〜5秒というのを見ると、大して遅くないじゃんと思われるかもしれませんが、回答が返ってくるまでの間、ちゃんと声が認識しているのかどうかちょっと不安に思ったりしてしまいます。
 
それに比べると、Amazon Echoはすごいですね。だいたい1.5秒くらいでレスポンスがあることを海外のYouTube動画で確認しています。
 
Amazon CEOのジェフ・ベゾス氏も「2秒以内」としてこだわったと言われる、レスポンスの早さが如何に重要かということを、スマートスピーカーを利用して改めて実感しました。
 
ちなみに私がYouTubeでよく見る方のチャンネル(HomeAutomationXさん)なのですが、Google HomeとAmazon Echoの比較動画がありますので見てみて下さい。
 
すべて英語なのですが、注目すべきは語りかけて回答されるまでのレスポンスの速さ。Google HomeとAmazon Echoどちらもかなり早く注目です。
 
これに比べると、現時点でのLINE WAVEはClovaの未成熟さと英語圏の言語でないことを考えても、ちょっと見劣りしてしまいます...
 

調べ物用途にはほとんど使えない。

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特にGoogleアシスタントで普段よく利用しているのですが、ちょっとした調べ物をする時、「○○とは」「○○って何?」ということを喋りかけて検索しており重宝しています。
(作業中、机上でキーボード叩きながら気になったワードを調べるときにかなり便利なんです。)
 
しかし、LINE WAVEでは現状、この機能は全くと行っていいほど使えません。
先行体験版ということも分かってはいるのですが、ちょっと残念でした。
 
具体的には、「スティーブ・ジョブズって誰?」と聞いてみても、「分かりません、勉強しておきますね」で返ってきます。また、英単語を調べるときとかにも使えません。
 
同様に「ここから○○までどれくらいかかる?」といった位置情報をベースとした調べ物にも全く使えません。
 
Googleアシスタントもこの点はディスプレイ表示で詳細情報を出したりするので、現時点ではここまで求めるのは難しいとは思っていますが、いずれNaver検索で培ったものを応用した音声によるWeb検索機能の提供や、LINE Qなどのナレッジ活用をして、調べ物にも使えるようアップデートして頂きたいですね。

まだまだ機械に話しかけている感が強く、不自然な点が多い。

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Siriとかでは普通に返答してくれるような簡単なセリフも認識してくれないことが多いです。特にSiriのようにまるで「人と会話する」かのようなシーンでまだ実力不足な点が目立ちます。
 
「疲れた」というと、「休憩を取らないと倒れたあとでは後悔しかしませんよ」と反応、「楽しいことない?」というと、「苦あらば楽あり。そのうち楽しいことがあるでしょう。」みたいな感じで感情系の単語なら割と反応してくれるというのはありますが、Siriほど自然な会話をできるかと言うと、現時点ではかなり劣ります。
 
まぁこれはClovaが成長することに期待しましょう。
 
あと、無機質な女性の声ということもあり、機械を操作している感が強いです。愛着があまりわきません。
 
まるで人に話しかけて操作するという側面も持っているので、もっと喋る人がキャラクター化してもらえるといいんですけどね。後に発売される外見の可愛い「CHAMP」はよりこの側面が強くなるのでしょうかね。

正式版への期待。

このLINE WAVE、先行体験版ということもあってか、様々な機能が制限されており、またClova自体が未成熟なこともあって、正式版で想定される5〜6割くらいの実力しか現状発揮できていないように思われます。
 
正式版の機能を今後の期待も含め、以下に列挙していきます。

絶対来てほしい。チャットと通話によるコミュニケーション機能。

これがLINE製のスマートスピーカーを利用する最たるメリットと考えています。
同社の戦略にもコミュニケーションにフォーカスしているという面が現れています。
そして、このコーポレートミッションを実現する上でコアとなるのは、「コミュニケーション」です。本発表会では、LINEの次の5年に向け「コミュニケーションファースト」を軸とした新たなビジョンとして、「Connected」(LINEのインフラ化)、「Videolized」(動画フォーカス)、「AI」(AIフォーカス)の3つを発表いたしました。
LINE Corporationより引用
 
上記戦略は、Clovaに限らない話だと思うのですが、このコミュニケーションを軸にしたIT関連サービスというのは、一般に浸透しやすいこと傾向があるため、この側面が特に強いLINEにはかなり期待が持てるわけです。
 
正式版では「LINE」アプリのトークメッセージの読み上げや返信といった操作も、声だけでやり取りすることが可能となる旨が発表されています。
 
それだけでも便利なのですが、LINEの無料音声通話にもぜひ対応してもらいたいですし、技術的に実現可能な範囲と考えます。
無料でダイヤルプッシュをすることなく、目的の人と会話ができる固定電話なんて最高に便利じゃないですか。
 
このLINE WAVEによって、人とコミュニケーションを取るためのハードルがより低くなることが可能となるでしょう。
まるであたかもスピーカーがある場所に人が存在しているかのような錯覚すら受けそうですね。これら機能への対応にはぜひ期待したいところです。

すべてのリモコンが不要となる?赤外線機能のリリース

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痒い所に手が届いているなぁと感じるのが、この赤外線機能。
テレビやエアコンなど、赤外線リモコンを使って操作する家電は多いですよね。LINE WAVEには赤外線機能も有しており、一般家庭に当たり前のようにある家電を、声だけで操作することができるようになりうるのがGood。
 
「iRKit」や「iRemocon」のような機能も内包されているのであれば、このLINE WAVE1台で大半のスマートホーム的な操作は完結してしまうくらいの可能性も秘めています。
 
LINEは一種のガラパゴス化とも思えるほど日本に広く浸透しているので、家電メーカーへの対応という意味では、海外で流行しているどのスマートスピーカーよりも期待大です。

他のIoT製品との連携とAPI公開への期待

 
上述したように、スマートホームの中核ともなりうるこのLINE WAVEには、他のIoT製品との連携をより早く多く進めてもらいたいです。
 
有名所ではPhilips Hueと連携してくれたらかなり便利だろうなぁ。現状iPhoneとかApple Watchの近くで喋りかける必要があるので、本当の意味で声だけで操作できるようにしてほしいです。
 
そういうこともあって、APIやSDKなどサードパーティ開発が可能なツールは出来る限り早めに出してほしいです。
 
すでに以下リンクの通り、準備が進んでいるようですね。Alexaで言う所のSkillはClova Extension Kitがそれを担うのでしょうか。
 
▼参考:LINEプラットホームのエコシステム

clova.ai

▼参考:LINE Conference 2017 メモ(Qiitaの投稿)
▼参考:Philips Hueのレビュー記事はこちら。

終わりに:今後のアップデートに期待大!

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現状未完成な部分は結構多いものの、AIのようなサービスは、利用されればされるほど育つ側面があるため、今後の進化には大いに期待できます。
 
まずは利用して2日間程度しか経っていないので、取り急ぎの内容ではありますが、今後徹底的に使い倒して、気づいた点は随時記事にしていきたいと思います。
 
さらにブラッシュアップされ、正式版として登場する日を心待ちにしています!